OUR STORY
「もう、自分の無力さで
お客様を悲しませたくない」
― ある美容師の絶望から始まった、18年間の軌跡 ―
長年のお客様を前に感じた「恐怖」
「カラーは傷むもの」―― この業界の常識に、ずっと疑問を抱いていました。
施術を重ねるたびに確実に失われていく髪の体力。笑顔で「また来ますね」と言ってくださるお客様の髪が、次に来るときにはもっと傷んでいる現実。その繰り返しに、プロとしての無力さを感じていました。
決定打は、16年間担当させていただいたお客様の髪が、加齢とともに癖毛に変化し、私の技術ではもう対応できなくなってしまったこと。あの時の「対応できなくなる恐怖」は、今でも忘れられません。
『本当に"よい品"を作れば、お客様は必ず喜んでくれるはずだ』
その一心で、私は研究を重ね続けました。毛髪科学、薬剤化学の文献を読み漁り、何百、何千という配合を自分の髪で試し、失敗を繰り返し…。そしてついに、一筋の光を見出したのです。
答えは「ハイブリッド美髪カラー」にあった
髪と頭皮への負担を極限まで抑え、染めるたびに髪本来の美しさを取り戻す、独自のメソッド。
- 根元:負担の少ないアルカリカラーで確実にリフトアップ。
- 毛先:高品質なナチュラルハーブカラーで集中的に栄養を補給しながら染色。
このダメージ部分を切り分ける発想の転換により、従来の「色味の限界」や「ダメージの悩み」を完全に克服。繰り返すほど髪密度が高まり、バージン毛のような質感へ導く、まさに理想のカラーリングが実現したのです。
しかし、ここで最後の、そして最大の壁が立ちはだかりました。
この門外不出の技術を、誰もが安定して再現できなければ意味がない。私一人だけが使えても、業界は変わらない。目の前のお客様しか救えない。
「アシスタントでも、新人でも、経験に関係なく、同じ感動クオリティを提供できる"仕組み"を作らなければならない」
そして「カラサポ」が生まれた
その想いから、18年以上の試行錯誤と成功ノウハウを全て注ぎ込み、誰でも熟練美容師のカラーレシピを完全再現できるよう体系化したのが、この「カラサポ」なのです。
松下幸之助氏の言う「よい品を作る仕組み」を、本気で美容業界で実現する。それが私の、そして私たちの使命だと信じています。